最近は犬の生体代金が、かなり上がっていますね。
数年前に比べて3倍4倍…もっとですかね?
家の近所のペットショップでは100万円のプードルちゃんが売られています。
安易に犬を飼う人が減るから良いという意見もありますが、犬と暮らすということのハードルが上がりすぎるのも少し残念です。
目先のお金にばかり気を取られてしまいがちですが、お金がかかるのは犬との生活が始まってからも続きます。
場合によっては想定を大きく上回る出費があることも。
今日は犬を飼ってからかかる大まかな費用のお話です。
犬を飼うって意外とお金がかかります
小さな犬が1匹家族に加わるだけで、こんなにも生活が一変するのか…というくらい、犬の存在感って大きいですよね。
気が付けば犬中心の生活になっているでしょう。
でも、そんな小さな犬1匹養うのにどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
今回は成犬時3キロのトイプードルを飼うと仮定して、あれこれシミュレーションしてみようと思います。
- ぷーこちゃん
- 女の子
- 生後3か月
- 混合ワクチン接種は1回目のみ終了
- マイクロチップ未装着
- 寿命は15年
相場観を統一する為、動物病院の診察料金やトリミング代は私の住む地域(東京都心)を参考にします。
初期費用
子犬をお迎えする際、1番初めに揃えておきたいグッズです。
ケージ
こちらの90×60のサイズがトイプードルくらいのサイズの子にはちょうどいいかと思います。
ケージでのお留守番が長い子や、成犬になってからも使用するなどの場合はもう少し大きい物でも良いかもしれません。
首輪・リード
首輪はたくさんの中からお好みの物を探してください。
私はこちらのフラミンゴ柄に一目惚れ。
ベッド
ベッドは絶対に洗える物を選びましょう。
すぐに犬臭くなりますので、じゃんじゃん洗っても型崩れしにくい物がおすすめです。
キャリーバッグ
メッシュのふたが付いているので、電車にも乗ることができます。
クレート
クレートは大きさの他、軽さも大事です。
持ち運びしやすい物を選びましょう。
これらの初期費用が合わせてだいたい25,000円ほど。
その他にもおやつを買ったりおもちゃを買ったり…なんだかんだ初期費用は30,000円くらいかな、と思います。
ワクチンプログラム
ぷーこちゃんはペットショップで最初のワクチン接種は終了しています。
混合ワクチンをあと2回、狂犬病予防注射を1回接種する必要があります。
その為、動物病院には計3回行くことになりますので
- 初診料2,000円
- 再診料1,500円×2
- 混合ワクチン(6種)8,000円×2
- 狂犬病予防注射3,000円
- 狂犬病注射登録済票550円
畜犬登録
忘れてはいけないのがこちらの畜犬登録。
犬を飼い始めてから30日以内に区役所に行って「犬を飼いましたよー」という登録をしなくてはいけません。
登録料は3,000円、犬鑑札を受け取って終了です。
避妊手術
ぷーこちゃんは女の子ですので、手術の後は1泊入院、費用はだいたい70,000円ほどです。
避妊手術の費用に関しては病院ごとにだいぶ差がありますので、心配な方は何軒か動物病院に問い合わせしてみるのも良いかと思います。
避妊去勢手術の適正時期についての記事はこちら。
ぷーこちゃんはマイクロチップが入っていませんので、もしも入れたい場合は手術の際一緒に入れるのが良いと思います。
今回はマイクロチップは計算に入れませんが、だいたい1万円ほどで装着することができます。
気になる方はこちらの記事を見てみてくださいね。
食費
与えるフードによってこちらは大きく異なりますが、今回は高すぎず安すぎず…なラインのフードに設定します。
また全年齢対応のフードにしました。
トリミング
トイプードルのトリミングは、私のお店ではベーシックなコースで10,000円です。
うちの地域では平均的な金額ですが、場所によってもっと高かったり安かったり。
サイズによっても金額は変動しますが、3キロのぷーこちゃんは平均的なトイプードルですので、毛玉がなければ追加料金はかからないと思います。
10,000円×12か月で年間120,000円。
ペットシーツ
意外と見落としがちなトイレシート代。
スーパーや薬局など比較的どこでも買えるデオシートにします。
フィラリア、ノミダニ予防
夏の間は必須のフィラリア、ノミダニ予防。
フィラリアは投薬前に必ず検査が必要になります。(ただし、子犬で夏をまだ経験していない子の場合は検査なしで投薬ができます)
検査の際の再診料が1,500円、血液検査が約3,000円。
最近ではフィラリア、ノミダニのお薬がセットになった物が主流ですので、そちらの金額で計算したいと思います。
ネクスガードスペクトラ(1.8~3.6キロ)2,400円×6か月で14,400円。
電気代
動物を飼う上で避けて通れないのがエアコン代。
エアコンを1日中付けていると、機種や外気温などにもよりますがだいたい300円ほどだそうです。
夏と冬に使用したとして1か月9,000円、6か月間の使用で54,000円。
更にペットヒーターやストーブ、こたつが好きな子も居ますのでもう少しかかるお家もあるかもしれませんね。
最初の1年間にかかる費用
ここまでの費用をざっくりまとめると、
- 初期費用(30,000円)
- ワクチン(25,000円)
- 畜犬登録(3,000円)
- 避妊手術(70,000円)
- 食費(55,000円)
- トリミング(120000円)
- ペットシーツ(14,400円)
- フィラリア、ノミダニ予防(18,900円)
- 電気代(54,000円)
子犬を迎えた最初の1年間に最低限必要なのは、390,300円!
…どうでしょう、思ったよりも高かったでしょうか?安かったでしょうか?
私は正直「こんなにかかってるのか…」と思いました。
きちんと計算してみないといけないですね。
我が家は5頭犬がいますが、多頭飼いの場合は単純に×頭数分ということではありません。
フードやペットシーツなども大きなロットで買った方がお得になりますし、電気代は何頭いても変わらないです。
子犬は医療費がかかることが多いです
先ほど出した金額は、あくまでもぷーこちゃんが健康にすくすく育った場合です。
下痢が続いて寄生虫が見つかる、低血糖を起こすなど、子犬はすぐに体調を崩します。
小さいうちは体も弱いですので、何かと動物病院のお世話になることも多いかと思います。
犬の場合は人と違って保険が効かないので、医療費が高額になります。
子犬の時期に多い骨折は、完全に治るまでにだいたい100万円くらいかかるので、本当に気を付けてくださいね!
最初の1年だけでもペット保険に加入しておくと良いかもしれません。
年に一度の健康診断
1年目以降は年に1回健康診断をすることをおすすめします。
お誕生月に毎年やる方もいらっしゃいますし、私はフィラリアの検査のタイミングでお願いしています。
春と秋にはキャンペーンで少しお得に検査できることがありますので、そういった機会に是非受けてみてくださいね。
だいたい10,000円~15,000円ほどでできます。(地域、検査項目によって異なります)
生涯費用は?
1年間で約300,000円なので、ぷーこちゃんの一生(15年で設定しています)にかかるお金は4,500,000円…450万円ですね。
これもぷーこちゃんが病気もせず本当に健康に生きてくれた場合です。
また寿命は15年にしましたが、最近は20年近く生きてくれる子も多いです。
先ほど子犬の時期は医療費がかかるとお書きしましたが、当然シニア期はそんなの比ではないくらいにお金がかかります。
生涯で1000万円以上かかる子も結構いるのではないかなと思います。
もちろん各ご家庭によってお金のかけ方はそれぞれですが、最低でも500万円はかかると思っておいて欲しいですね。
まとめ:小さな犬1匹養うのに最低500万円は必要
「犬と暮らすことを夢見て一生懸命お金をためて…念願の犬を迎えたけれど、思っていたよりもお金がかかる…どうしよう!」
そんな風になってしまったら悲しいですね。
ペットショップに並ぶ子犬に付いた値札に書いてある金額を払っただけでは「犬を買う」。
「犬を飼う」ということはその後15年以上のその子の命に責任を持つこと。当然お金は切っても切り離せません。
では、お金持ちしか犬は飼ってはいけないのかと言ったらそんなことはありません。
私は決してお金持ちではありませんが、学生の頃から一人暮らしで犬を飼っています。
自分の予算内で、ゆとりを持って飼育できるようきちんと計画を立てることができれば、犬と暮らすことができるのです。
もちろん、安易な気持ちで犬を飼って欲しくはありません。
ですが、「犬と暮らしたい」そう思っている方がいることはとても嬉しいですし、応援したいのです。
犬との楽しい生活を夢見る方の参考になれば嬉しいです。
コメント
こんばんは。
これからワンちゃんを飼おうとしている多くの人にTOMMY さんのblogを読んでほしいですね。
特に初めて飼う方に。
これでも安いほうだと分かって頂かないと、飼育放棄に繋がり兼ねません。
ワンちゃんだって人間と等しい大切な命、最後まで愛情たっぷり注いで育ててほしいですね😊
id:teru7000さん
コメントありがとうございます。
意外とお金かかりますよね。
たくさんの方に読んでいただけるよう頑張ります!