あなたは今、愛犬のクレートトレーニングに行き詰っていませんか?
本やネットの情報を参考に、
一生懸命トレーニングしているのに全然上手くいかない!
そんな風にお困りの飼い主様にぜひお読みいただきたい記事です。
私はドッグトレーナーではありません。
今回お伝えするのは完全素人の
「ただ犬をたくさん飼ってるトリマー」である私が、
愛犬(5匹)に実際に行った方法です。
プロのトレーナーさんに指導を受けてクレートトレーニングをしている方は、
そちらを優先してくださいね。
クレートトレーニングを成功させるたったひとつの方法
現在クレートトレーニングを頑張っている飼い主さんに言いたいのはただひとつ、
「クレートトレーニングをやめましょう」
ということ。
せっかくクレートトレーニングが上手くいく方法が知れると思ったのに、
がっかりされてしまったかもしれません。
でも大丈夫、安心してください。
愛犬はきっとクレートにお利口に入ってくれるようになります。
その方法は…
飼い主さんのクレートに対するイメージを変える
たったこれだけです。
犬に何かしてもらうわけではありません。
自分の考え方を変えるだけ。
…簡単ですよね?
なぜクレートトレーニングに失敗するのか?
そもそもクレートトレーニングが上手くいかない理由って何だと思いますか?
正解は、犬がクレートに対して悪いイメージを持っているからです。
クレートを見たら逃げ出して、中に入れれば大騒ぎ。
悪いイメージしかないと当然そうなってしまいますよね。
でもそれって、犬にとっては作られたイメージです。
どういうことかというと、
「人がクレートを嫌うから犬もクレートを嫌う」というそれだけのこと。
もう少し身近な物で考えてみましょう。
あなたにとって押し入れとはどんな物?
突然ですが、あなたにとって押し入れとは?
もちろん、布団をしまっておく所な訳なんですが…
押し入れに対してどんなイメージがありますか?
なんのこっちゃって感じだと思いますが
私、押し入れ大好きなんですよ。
子供の頃は押し入れの中で寝ていたくらい。
もしかしたら知っている方もいらっしゃるかと思うんですが「おしいれのぼうけん」という絵本。
お仕置きとして押し入れに閉じ込められた
さとしとあきらが、押し入れの中で大冒険するというお話です。
私はこの絵本が大好きで、私にとって押し入れはわくわくする所なんです。
どうでも良いですが一応おしいれのぼうけん、貼っておきますね。
でもこの絵本、人によっては押し入れは怖い場所だと逆にトラウマになる方もいるかも。
保育園の先生がお仕置きで押し入れに閉じ込めるなんて時代が時代なら大変なことになってますからね。
現に絵本の中の子供たちは押し入れを恐れています。
子供の頃に悪いことをしたら押し入れに入れられていた…
って方、もしかしたら意外といるんですかね?
そういう方にとっては押し入れはもちろん悪いイメージですよね。
まったく同じ「押し入れ」でも、人によって感じ方はそれぞれ。
同様に、クレートに入れない犬は
生まれた瞬間からクレート嫌いだった訳ではないのです。
犬にとってのクレートとは
クレートの役割は
- 安全に移動させる
- 安心して眠れる場所
- 興奮しすぎた時にクールダウンする
など、本来は犬にとって怖い・嫌な場所ではないはずです。
でも、あなたはこんな風に思っていませんか?
「狭い所に閉じ込めてごめんね」
愛犬をクレートに入れるとき、
申し訳なく思ったり、罪悪感を感じていませんか?
クレートのイメージを改善する
繰り返しになりますが、愛犬にやってもらうことはありません。
全てあなたの行動のみでクレートトレーニングが終了します。
実際にあなたがするべき行動も、次にご紹介するたった4つだけ。
クレートですること
- ごはんを食べさせる
- おやつをあげる
- おでかけに使う
- 寝かせる
ごはんを食べさせる
1番効果が高いです。
毎食クレートの中で食事をしていれば
すぐにクレートが大好きになりますよ。
おやつをあげる
ごはんと同じくとても効果が高いです。
「おやつ食べる?」と聞いたら
クレートにすっ飛んでいくようになります。
ついでに「ハウス」ができるようになるという
一石二鳥な方法です。
おでかけに使う
キャリーバッグが大好きな子って多くないですか?
それは、「バッグ=おでかけ」をちゃんと覚えているから。
キャリーバッグが好きな子は、
そのままクレートに置き換えてしまいましょう。
寝かせる
普段使っているベッドをクレートに置き換える方法もおすすめです。
ドーム型のベッドが好きな子も多いですが、もし警戒してしまう場合は
分解して下半分のみを使用して様子をみてください。
ペットヒーターを敷いておくのが成功への近道かもしれません。
いかに心地よい場所が作れるかが勝負ですよ!
クレートでしないこと
- トレーニング
- お仕置き
- 動物病院に行く
トレーニング
はい、これはもう絶対にしないでください。
こちらが意気込めば意気込むほど、犬はクレートを怖がります。
「クレートトレーニング」という概念は捨てましょう。
お仕置き
たまに見かけるのですが、
「人の手を嚙んだらクレートに入れて無視します」とか
「吠えてしまったらクレートに入れて大人しくなるまで待ちます」とか。
これしたら100%クレート嫌いになりますので、やめてくださいね。
プロのトレーナーさんはテクニックとして使うこともあると思いますが、
私達素人には簡単に真似できないので、安易にお仕置きはするべきではありません。
動物病院に行く
こちらは絶対ではないのですが、毎度毎度クレートに入れて連れていくと
当然「クレート=病院」となってしまいます。
おでかけはキャリーバッグなのに
動物病院へはクレートで連れていくパターンはあるある。
もちろん致し方ない場合もあると思いますが、
クレートと嫌ななことが極力結びつかないようにしましょう。
扉を閉めるのは最終段階
犬がクレートに入ったらすかさず扉を閉めて!
…しまいたくなりますが、焦りは禁物。
完全にクレートが大好きになるまで、扉は開けたままにしておきましょう。
というより、外しておいてもいいくらいです。扉はおまけ。
とにかく、人も犬もクレートを気にせず生活することが大切です。
ただ、そこにあるだけで良いんです。
おすすめのクレート
正直どれでも良いと思います、なんて。
本来クレートは長時間犬を入れておくための物ではないので、
使用用途によって使いやすい物を選べば良いのです。
飛行機に乗せる場合は「飛行機輸送」
と書かれた物を選んでくださいね。
見ていられない所での使用になりますので、なるべく頑丈な物が安心です。
おでかけ用、車に乗せる時用に使用する場合は
軽くてコンパクトな物が使いやすいと思います。
また、室内でしか使用しない場合はソフトケージでもOKです。
こちらの記事を参考にしてみてください。
クレートはたくさん種類があって価格もピンキリです。
でも結局性能はどれも同じような物ですので、
デザインやサイズ、価格で決めてしまっても良いのではないかと思います。
まとめ:飼い主の考え方ひとつで愛犬の行動や性格は変わる
いかがだったでしょうか?
クレートトレーニングって、身構えてしまうと失敗するんです。
難しいと思われがちですが、こちらがポジティブな気持ちで取り組むだけで
実は劇的に改善したりします。
私はドッグトレーナーではありません。
犬を飼い始めた頃は張り切って「トレーニングするぞ!」と
意気込んで、いろいろ勉強したこともありました。
でも結局、犬のトレーニングって知識と経験とテクニックが必要です。
独学でちょっと実践してできるような物じゃないと気づいてからは
考え方を変えて、トレーニングをするという意識をなくしました。
こちらが身構えてピリピリすると、犬にも伝わりますし
人も犬もストレスを感じてしまいます。
何か困ったことや問題行動が起こった時に
「しつけ」や「トレーニング」と思わず、
「どうしたらお互いに気持ちよく過ごせるか?」と考えるだけで
愛犬との生活がもっともっと楽しいものに変わります。
せっかく愛犬と過ごす素敵な毎日ですから、
できるだけお互いにストレスフリーに過ごしましょう!
他にも、トレーニング素人の私が実践する「犬育て」の記事があります。
よかったら読んでみてくださいね。