子犬を飼ってみて思うことって「可愛い」「面白い」そして「すぐ汚れる」だと思うんです。
成犬に比べて100倍汚れます。
でも、ワクチンが終わっていないのでトリミングには出せない…。
そんな風にお悩みの方も多いのではないでしょうか。
なぜ子犬はすぐに汚れてしまうのか
肢が短く、ポッコリお腹が地面すれすれなのと、おしっこうんちが上手にできないのでお尻とお腹周りがすぐに汚くなりますよね。
また、ふやかしたドッグフードや粉ミルクがべちゃべちゃ口の周りに付いてもう最悪。
気が付けば全身ベタベタのガビガビに。
ペットショップから連れて帰って来た日はあんなに綺麗で可愛かったのに…。
固まる前に拭き取って
1番良いのは汚れが固まってガビガビになる前に拭き取ること。
ホットタオルなどで口の周りやお尻周りを優しく拭いてあげましょう。
また涙が多く目の下が濡れていたり、赤く変色してしまっている場合は目元も忘れずに。
タオルが面倒だったり衛生的に気になる方は、赤ちゃんのお尻拭きなどでも大丈夫です。
アルコールの入ったウエットティッシュは、刺激になるので絶対に使わないでくださいね。
拭いた後は軽くコームを通して毛の流れを整えてあげてください。
このひと手間で毛玉ができにくくなるので、是非やってあげてください。
もし毛がびちょびちょになってしまった場合は、温度に気を付けてドライヤーで乾かします。
どの作業も極力優しく、子犬が嫌がらない程度に行ってください。
あまり嫌がるようなら深追いせずに、おやつやおもちゃで気をそらしながら気長にチャレンジしてみましょう。
はじめはイヤイヤしていた子犬も、痛いこと、嫌なことではないと理解すると、だんだんお手入れされることに慣れてきます。
動物病院で綺麗にしてもらう
自分で綺麗にできない場合は、ワクチン接種で動物病院を受診する際に爪切りなどのお手入れと一緒にお願いします。
お尻が汚れてしまう、目に毛が入ってしまうなど、汚れやすい箇所を具体的に伝えるとその部分のみ短く切ってくれたりします。
ただ、獣医さんはトリマーではないので予想外な所をバッサリ切ってくれてしまうことも…。
でも不衛生になるよりは全然良いので、汚れやすい場合はお願いしましょう。
トリミングサロンで部分カットしてもらう
ワクチン接種が終わっていないと受け付けてくれないお店も多いですが、実はシャンプーをしなければお手入れのみやってくれるサロンもあります。
子犬のお手入れをする場合は、他の犬のいない時間を確保したり、消毒に時間がかかったりするので事前に必ず電話で確認しましょう。
この時、将来目指したいスタイルがあれば伝えておきましょう。
トップノット(ちょんまげ)やパンツカットなど、切らない方が良い毛もありますのでトリマーと相談してくださいね。
もしもお家でシャンプーする場合は
トリマーとしてはできればお家シャンプーは避けて頂きたいですが…。
1日ですぐ臭くなるのでやはり家で洗う必要も出てきます。
全身まるごとシャンプーするのではなく、お尻や足先だけ、といったように部分的にシャンプーするのが良いです。
もつれのある部分を水で濡らしてしまうと、水分を含んで頑固な毛玉に進化します。
「あとで根元から切れば良いや」と思われるかもしれませんが、毛玉をハサミで根元から切ることはできません。
もし毛玉取りをせずにトリミングをするのであれば、1ミリ2ミリのバリカンでツルッツルにするしか方法はありません。
このツルッツルは、皮膚がピンク色に透ける程の短さです。
そうならない為にお家でできるのは、適切なブラッシングと「極力水で濡らさないこと」になります。
ですので、なるべくピンポイントでシャンプーをするようにし、濡らしたらしっかりと乾かしましょう。
濡れたまま放置すると皮膚や被毛に良くないだけでなく、体調を崩す原因にもなりますので必ずドライヤーを使って根元まで乾かしてあげてください。
ドライヤーは熱くなりすぎないように注意です!
子犬にお勧めグッズ
低刺激シャンプー
子犬は成犬に比べて皮膚も弱いので、シャンプーも低刺激な物を選びましょう。
こちらのシャンプーは私も愛用していて、お客様からも評判が良いです。
部分洗いでしたらリンスはしなくても大丈夫です。
ドライヤー
ドライヤーはノビー一択です。
子犬に限らず犬のブローはスピード勝負。
飽きていやがり始める前に乾かしてしまいましょう。
スリッカーブラシ
プロが使うことはまずありませんが、こちらのフルーツ村のスリッカーはピンも柔らかく、一般の飼い主様でも安全に使うことができるのではないかなと思います。
とはいえ、スリッカーブラシは使い方を間違えると皮膚を傷付けてしまうことがありますので気を付けて使ってくださいね。
詳しいブラッシングのやり方についてはこちらの記事で。
子犬は体も小さいのでブラシも小さい物を使う方が良いですよ。
100均のスリッカーブラシは、ピンがとんでもない方向を向いていたりして危険なので使用しないでくださいね!
コーム
両目のタイプのコームがおすすめです。
ボディに使用する際は目の粗い方、目ヤニを取ったり口周りを梳かす際は細かい方を使います。
もつれや毛玉に引っかかっても無理に引っ張らず、その場合はスリッカーに持ち替えて毛玉をほぐしてあげてください。
ドライシャンプー
結構使えるドライシャンプー。
私もこちらを愛用しています。
少しオイリーになってきたかな?若干臭いかも?な時には、ドライシャンプーをシュシュっとかけてブローしてあげます。
それだけでもふんわりしますし、臭いもだいぶマシになります。
シャンプータオル
私は使用したことがありませんが、こんな便利な商品もあります。
ダックスやチワワなどの短毛種はこれで拭いてあげるだけでも十分ですし、お散歩帰りに足の裏を拭いてあげるのにも良いですね。
子犬の時期はちょっと我慢…でも工夫次第で綺麗が保てる!
子犬がすぐに汚れてしまうのはある程度しょうがありません。みんなが通る道です。
まずは汚れないような工夫をすること、そして便利なグッズもありますので、それらを駆使して愛犬の綺麗を保ちましょう。
綺麗な状態を維持することは、健康な生活をする上でも重要になってきます。
是非、健康チェックも兼ねてお手入れしつつ、愛犬とのコミュニケーションを楽しんでくださいね。