今やどこのトリミングサロンも導入しているハーブパック。
私のお店でも大人気のコースです。
でもちょっとお高いので、「お家でできたらいいなぁ」と思いませんか?
今日はハーブパックをお家でやる場合のやり方と、その効果についての記事です。
どんな効果があるの?
ハーブパックの代表的な効果はこちら。
- 皮膚のケア
- 被毛のケア
- 皮脂汚れがすっきり落ちる
- 毛玉を防ぐ
- ふわふわ感をキープ
- 消臭効果
- 虫除け効果
皮膚のケア
アーユルヴェーダハーブの中から皮膚を健やかに保つハーブを厳選しているので、お肌の調子を整えてくれます。
皮膚の状態が良いと、そこから生えてくる被毛も健康的です。
被毛のケア
ハーブの成分が被毛1本1本をコーティングしてくれます。
なんと言っても、毛の立ち上がりがかなり変わってきます。
特にプードルやポメラニアンといった、スタンドオフコート(開立毛)と呼ばれる被毛を持った犬種に使用すると分かりやすいのですが、綺麗に被毛が立ち上がります。
ですので、カットする側としてはとーっても切りやすくなるのでありがたいです。
皮脂汚れがすっきり落ちる
シャンプーだけでは落としきれない、頑固な皮脂汚れをさっぱりと落としてくれます。
もちろん普通にシャンプーしただけでも十分綺麗になりますが、そのワンランク上といった感じでしょうか。
トリマーにしか分からない可能性もありますが、洗いあがりが全然ちがいますし、綺麗に皮脂が落ちている分ブローがめちゃめちゃ早くなります。
毛玉を防ぐ
こちらはプードルなどの長毛種の飼い主様に嬉しいですね。
毛玉が本当に出来にくくなります。
それまで1か月持たなかった(毛玉ができてしまっていた)子が、1か月後に来店した際にとても綺麗な状態でびっくりしたことがあります。
毎月毛玉が多く追加料金を取られてしまっている子は、その毛玉料金を使ってハーブパックをすると良いかもしれません。
ふわふわ感をキープ
お客様からはとてもふわふわになると言っていただけます。
プードルの飼い主様だけでなく、チワワやダックスの飼い主様も「毛が柔らかくなってふわふわになった気がする」と言って頂けることが多いです。
できれば毎月続けて頂けると、より一層ふわふわ感が出てきますよ。
消臭効果
綺麗にシャンプーして良い匂いになっても、数日経つとどうしても犬の匂いって復活してしまうんです。
でも、ハーブパックをするとその匂いが出るのが格段に遅くなります。
ただ、ほんのりハーブの香り(私にはお茶の香りに感じます)が残るので、好き嫌いが分かれるかもしれません。
虫除け効果
これから虫の増える季節。
虫除け効果が期待できるのは嬉しい!
でも、ノミダニ・フィラリアの予防も必ずしてくださいね。
ハーブパックがお家でできる!
そんな良いこといっぱいのハーブパック、実はお家でもできちゃいます。
専用のハーブが売られていますので、簡単にエステ気分を味わえます。
色が薄い子、特にホワイトの子は緑色が少し残ってしまうことがありますので、気を付けてください。
念入りにすすぎましょう。
でも多少残ってしまっても害にはなりませんので、ご安心を。
ハーブパックのやり方
- ハーブを規定量のお湯で溶かす
- 犬を軽くシャンプーする
- 全身にハーブパックを塗る
- しばらく放置
- 念入りに洗い流す
- もう一度シャンプーをする
- リンスをする
1.ハーブを規定量お湯で溶かす
まずはハーブパックを作ります。
私は手桶に入れて泡だて器で混ぜて作りますが、プロテインシェイカーやドレッシングを作る用のボトルなどに入れてシェイクして作る方法もあります。
とにかく均等に混ざっていればOK。
この時の硬さはお好みで大丈夫ですが、私は少し薄めに作るのが塗りやすいと感じます。(クレープの生地くらい)
お湯を入れてからハーブを入れる方が上手に混ざります。
2.犬を軽くシャンプーする
しっかりと犬を濡らすだけでも良いのですが、汚れの多い部分にハーブが吸着しやすく、すすぎに時間がかかってしまうのを防ぐために、汚れが多いなと感じたら先にササッとシャンプーしておくことをおすすめします。
しっかり洗う必要はないので、サラッとで大丈夫です。
3.全身にハーブパックを塗る
しっかりと全身にハーブを塗っていきます。
この時お顔は流せなくなってしまうと大変なので、お家でやる場合はお顔は避けて塗って大丈夫です。
4.しばらく放置
ハーブに十分に効果を発揮してもらう為、ここでしばらく放置します。
犬が寒がってしまうとかわいそうなので、ホットタオルなどを体にかけてあげてくださいね。
ホットスチームの効果もありますので、一石二鳥です。
もっと効果を出したい方はさらに上からビニールをかけると効果的です。
もちろんお顔は出るようにしてくださいね!
冬場など、どうしても寒い場合は放置しなくても良いかと思います。
5.念入りに洗い流す
ハーブパック、流すのが結構大変です。
汚れに吸着するので、しっかり流したつもりでも「まだこんな所に!」ということ、多々あります。
特に見落としがちなのはお腹や脇の下。
一度犬を立たせて、しっかり流せているか確認しましょう。
「この後シャンプーするから良いか」とすすぎが甘いと、シャンプーで意外と落ち切らないので、このすすぎの工程がとても大事です。
6.もう一度シャンプーする
しっかりとハーブが流せたら、もう一度シャンプーをします。
普段のシャンプーに比べて泡立ちが良いことに気が付くかもしれません。
そして、この時点ですでに被毛が柔らかくなっていることを感じることができます。
7.リンスをする
最後に、しっかりとリンスをして終了です。
すすぎ残しがないように、こちらも念入りにお願いします。
ハーブにアレルギーがある子は使用できません
お散歩で草むらに入るとかいかいが出てしまう子、たまにいます。
そういった子は植物にアレルギーがある可能性がありますので、沢山の種類のハーブを使用しているハーブパックは不向きかもしれません。
もし使用してみたい場合は内ももなどに少量塗って、パッチテストをしましょう。
こんな使い方もできます
実はハーブパック、これ以外の使い方もできるんです。
ハーブ風呂
ハーブを入浴剤代わりに使用します。
既定の量を入れたお風呂に10分ほど浸かるというもの。
ハーブパックよりもお手軽に使用することができます。
ハーブパックはちょっと大変、という場合にはこちらのハーブ風呂もおすすめです。
ハーブシャンプー
いつも使用しているシャンプーにハーブの粉を入れるだけ。
ハーブ風呂よりもっとお手軽ですね。
シャンプーの泡立ちが良くなって、とても洗いやすくなりますよ。
ハーブパック程ではないですがふんわり仕上がります。
ハーブはみがき
全て天然成分でできているので、はみがきにも使えちゃいます。
ハーブの消臭効果で口臭対策にも。
ただしお口周りが緑になりますので、シャンプー前限定にしておいた方が良いかもしれません。
まとめ:お家でやればコスパも抜群!
サロンでオプションを付けると結構かかりますので、思い切ってお家でチャレンジしてしまうのも良いのではないでしょうか。
ハーブパックは続ければ続けただけ効果が出ますので、コスパ良く頻繁にやってあげられるのがベストです。
そんなに難しいことはないので、いつもお家でシャンプーしている方は簡単にできると思います。
ただ、プードルやシュナウザーなどの毛玉になりやすい犬種の子は、よっぽど短くカットしていない限り、やはりトリミングサロンでお願いして頂きたいです。
お家シャンプーもそうですが、毛玉は水分を含むとカチカチになりほどけなくなります。
次回トリミングの際痛い思いをすることになりますので、長毛の子はお家ではなくサロンでお願い致します。
少し手間はかかりますが、メリットいっぱいのハーブパック、是非チャレンジしてみてください。