ほとんどの犬が毎日朝晩食べている、ドライフード。
パピーの頃はふやかしてあげていましたよね。成犬になってからはどうしていますか?
ドライのまま与える、ふやかして与える、両方のメリットとデメリット。
ドライフードをそのまま与えるメリット
すぐに与えられる
朝起きて、帰宅して、ご飯を楽しみにしている愛犬を待たせることなく、すぐに食べさせてあげられます。
忙しい日々の中で、さっと食事が出せてとても助かります。
外出先などでも便利
旅行に行く際にも、ジップロックやタッパーに入れて持っていくだけです。
また、愛犬を友人に預ける場合でも、ドライフードであれば計ってお皿に入れてもらうだけでOKです。難しいことはないのでお願いしやすいですね。
歯石が付きにくい
これはよく言われていることですが、私はドライフードが歯石の付きにくい食べ物だとは思っていません。
ドライでもウエットでもふやかしフードでも、歯垢はたまり、歯石になりますので結局は歯磨きが必要です。
しかし、歯石の付きにくい効果のあるフードも発売されていますので、歯石予防を期待するのであれば、そういったフードを与えるのが良いかもしれません。
ドライフードをそのまま与えるデメリット
圧倒的に水分量が少ない
ドライフードに含まれる水分量は5~10%ほどです。
身近な物に例えるとクッキーとかビスケットでしょうか?もう少し少なそうですね。
ちなみにウエットフードは水分量が70~80%あります。
お腹の中で急速に膨らむ
カラカラのドッグフードは、胃の中で水分を吸い一気に数倍に膨らみます。
食後に吐き戻すことが多い子はこれが原因かもしれません。
のどに詰まりやすい
私の愛犬は体が小さく、食道、気道が狭いため、ドライフードをそのまま与えると高確率でのどに詰まらせます。
今まで数回失神したことがあります、小さな犬を飼っている方は気を付けてくださいね。
ドライフードをふやかして与えるメリット
水分がたくさん摂れる
ふやかしてあげることによって水分量は70~80%になります。
私はこれが1番大きなメリットだと思います。
消化吸収が良い
人間でいう「おかゆ」のような状態なので、消化に余計なエネルギーを使いません。
病中やパピー、シニア犬には特におすすめです。
嗜好性が上がる
ぬるま湯でふやかしてあげることによって香りが立ち、同じフードでもよく食べてくれることがあります。
食欲が落ちてしまった時などにはぜひ試してみて欲しい方法です。
のどに詰まらない
急いで乾きものを食べればのどに詰まってしまうのは当然です。
水分を含ませれば、途中でひっかかることなくスムーズに胃まで届きます。
満腹感がある
単純にかさが増えますので、同じ量のフードでも満腹感を感じやすくなります。
ダイエット中の犬は食事量を減らすだけでなく、ふやかしてあげて満腹感・満足感をサポートしてあげましょう。
食べやすい
歯が弱い子、噛み合わせの悪い子、舌や顎の力が弱くなった老犬などには、各段に食べやすくなります。
ドライフードをふやかして与えるデメリット
栄養素が失われる
熱に弱いビタミン類などの栄養素が失われる可能性があります。
そのため、熱湯ではなく40度ほどまで冷ましたぬるま湯でふやかすことをおすすめします。
時間がかかる
ドライフードは数秒で食べさせてあげられるのに比べ、ふやかしフードは数十分かかってしまいます。
愛犬は良い匂いを嗅いでそわそわして待たなければいけません。
すぐに食べない場合悪くなりやすい
いわゆる「置き餌」には向きません。
ふやかしてストックするのは望ましくないため、作り置きはできないでしょう。
食べ残した分は捨ててしまうことになってしまいます。
外出先で与えるのが大変
出先でフードをふやかすのは難しいですよね。
ふやかしてから持っていくのも、保冷剤やクーラーバッグが必要だったりと手間がかかります。
水分量の大切さ
動物の体の60%は水分でできており、そのうち20%が失われると命に関わる危険性があります。
体重1kgあたり50~60mlの水分摂取が望ましいですが、理想の水分量が摂取できていない犬が多いです。
フードの品質も大切ですが、私はそれ以上に水分摂取量が大切だと思っています。
体臭、涙焼け、手足や口周りの毛が焼けているのは、水分不足で老廃物が溜まっているのかもしれません。
人間も1日2Lの水を飲むのが望ましいと言われますが、なかなかそれだけ飲むのも難しいと感じます。
犬も同じで、水分を摂らせるのは意外と難しいです。
食事の際に一緒に水分摂取することができるのはとても大きいのではないかと思います。
お水の話はこちらも読んでみてください。
まとめ:ドライフードの与え方はどちらでも良いが、水分量に気を付けて
少し手間はかかりますが、私はふやかして与える方がメリットが多いと感じ、愛犬のフードはふやかしています。
その場合でも、ドライのまま食べられる子に育てることはとても大切だと思います。
お出かけの際や自分が病気になった時のために、ドライのまま食べられるように、カリカリのまま食べさせることもあります。
場面によって使い分けることができるのが理想です。
ドライのまま与える場合には、たくさん水分が摂取できるように工夫してあげてください。
ミルクや寒天などをおやつに与えるのも効果的です。
また、どちらにしても歯磨きは必要ですので、少しずつでも練習してあげてくださいね。
愛犬の水分が足りていないと感じる方は、フードをふやかしてあげる手もありますよ、というお話でした。